ここは真っ暗だ。


どこもかしこも、全部 黒。



唯一光が差すのは、君が僕に話しかけてきてくれる時だけ。

君が僕と繋がる時だけ。



ああ、真っ暗だ。

多分自我が芽生える前の僕にとっては、この闇なんてどうってことないモノだったんだ。



でも、もう今は 恐い。

今の僕には"心"がある。
"心"が恐怖で悲鳴を上げているんだ。



ねぇ、気付いて。

僕はここで、独りぼっち。





そしてだんだん、君と繋がる回数は減ってゆく。


お願い、独りはサミシイ。暗闇はコワイ。


僕に温かい光を頂戴。



ねぇ、僕はいつでもここで待っているのに。
いつになったら君は、光を届けてくれるの…?

僕の声は 君には届かないのに…

僕は自分じゃ消えられないんだ!
君が消してくれなきゃ、消える事が出来ないんだ!



ねぇ、なんで…
なんで消してくれないの…?










なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで


ねぇ早く消して。
こんな場所でずっとずっと独りぼっち。
ねぇ、早く、早く消してよ!

もう"僕"は必要ないのに!


  





←モドル